コラムPoint.1
・レム睡眠が少ないと、アルツハイマー病など認知症になるリスクが高くなる
・カフェインはレム睡眠を邪魔する
・カフェインは、摂取してからけっこう長く血液中に残る
コラムPoint.2
・ゆうあいクリニックの睡眠検査で、レム睡眠の時間帯、継続時間、回数も測定していますので、
みなさんにお受けいただきたい検査!
2021年、マウスの実験で、レム(REM)睡眠のときに、大脳皮質の毛細血管の赤血球の流入量がとても増える、という研究結果が発表されました。
(哺乳類の睡眠のタイプはみなほぼ一緒であり、人間も同様と考えられます)
レム睡眠のときに、脳の大掃除がされていると考えられています。先日アルツハイマー病に対する新薬レカネマブが日本で製造販売承認されたというニュースがありましたが、これは脳にたまったアミロイドβを取り除くお薬です。もともと生物には、脳にゴミがたまらないしくみが備わっているはずです。それが、うまくいかない、あるいはごみを多くつくる要因によって、βアミロイドなどのごみがたまって、悪さをするわけです。
毛細血管の血流が増えることに、「アデノシン」という物質のはたらきが重要で、「アデノシン」のはたらきは、「カフェイン」で邪魔されます。
(アデノシン受容体を、カフェインがブロックする)
つまり、カフェインは、レム睡眠を邪魔していると考えられます。
カフェインは、エナジードリンク、コーヒーやココア、お茶、一部の市販薬・栄養ドリンクなどに含まれています。
コーヒーはご存知の方も多いですが、緑茶、紅茶、ウーロン茶、ほうじ茶などのお茶の含有量も少なくありません。
カフェインの代謝には、個人差も大きいですが、小児や高齢者は摂取してから血液中からなくなるまでの時間が長いので要注意です。
場合によっては半減期(摂取してから最高血中濃度の半分の濃度になるまでの時間)は8時間かかる場合もあります。8時間でゼロではなく、「半分」です。
そういうことを考えると、、、午後はカフェインを飲まないほうがよい方が少なくないと思われます。
でも人間、水分不足はよろしくありません。
カフェインのない水分、白湯、お水、麦茶、黒豆茶、コーン茶などがあります。
カフェインの入っていない清涼飲料水で、糖質が入っているものは、たくさんとると、糖質過剰につながるので、お茶がわり、水がわり飲むのはやめましょう。
ゆうあいクリニックの検診のオプション 睡眠検査 では、睡眠時無呼吸の評価のほか、睡眠段階の評価(レム睡眠、深睡眠など)や体位(仰向け、右横向き、左横向き、うつぶせなど)も検査しています。
実際の睡眠状態は、自分ではわかりません! すべての方に睡眠検査はおすすめです!
ゆうあいクリニック内科医:桑田 有希子
9時~18時(日・祝日・年末年始除く)
※本ダイヤルでの通話は、電話応対の品質向上とお問い合わせ内容確認のため、録音させていただいております。
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