大腸がん
大腸がんは大腸の粘膜から発生するがんです。良性の腺腫ががん化する場合が多いと考えられています。部位により結腸がん、直腸がんに分けられます。腫瘍は粘膜から腸壁に浸潤し、腸外に広がります。リンパ節や肝、肺転移がよくみられます。腹腔内にがん細胞が種をまかれたように広がる腹膜播種性転移が発生することがあります。大腸がんは、1990年代までに急速に増えたがんの一つで、毎年約10万人が新たに大腸がんになっています。発症早期は無症状ですが、進行すると、腹部膨満感、血便、便秘、下痢、便柱狭小化などの症状が出現します。がんが粘膜にとどまっている状態なら、お腹を切らない内視鏡による切除も可能で、ほぼ100%が完治します。
ゆうあいクリニックで行われている大腸がん検診
PETは大腸がん診断においても非常に有用ですが、大腸などの消化器は活動が活発なため、自然にFDGが集積しやすい臓器でもあるので、PETでがんの原発巣を発見するのが難しい場合があります。リンパ節や肝臓などへの転移や再発に関しては有用ですが、便潜血陽性があった場合など精密検査では、内部の様子を直接見ることができる大腸内視鏡をお勧めします。
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注意事項
- 前日から検査終了まで運動はお控えください。筋肉を使うと画像の精度が落ちることがあります。
- 検査薬剤(FDG)注射後、薬剤が全身に行き渡るように安静室で1時間前後の安静をとっていただきます。安静中は読書、散歩、会話などはお控えください(会話をすると喉頭(のど)の筋肉が、読書をすると目の周囲の筋肉のほかに、本を持つ両腕や頭部を支える頸部の筋肉が運動することになります)。余計な領域にFDGが集まってしまうと、病変へ集まるべきFDGの量が減ってしまいます。その結果、安静にしていれば見つけられたはずの病変が見逃されるおそれがあります。
- 妊娠中の方は受診できません。
- 植込み型除細動器(ICD)、両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)を挿入されている方は、誤作動をおこす可能性がありますので受診できません。
- 糖尿病などで、検査施行時の血糖値が高い場合は、検査の感度が低下する場合があります。
ゆうあいクリニックのがん検診には、腹部を含む頭頂部から大腿基部までのCT検査が標準でセットされています。
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注意事項
- 妊娠中の方は受診できません。
- メドトロニック社製ペースメーカーのうち「InSync8040」または「“セラ”シリーズ」を挿入されている方は、ペースメーカーが誤作動をおこす可能性がありますので受診できません。
- 植込み型除細動器(ICD)、両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)を挿入されている方は、誤作動をおこす可能性がありますので受診できません。
大腸がんの場合は、主に直腸がんの周囲組織への浸潤、とくに前立腺や膀胱、子宮といった他臓器への広がりを検査したい場合に行われます。
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注意事項
- 妊娠中またはその疑いのある方は受診できません。
- 体内金属がある場合は画像が劣化することがあります。該当する方は、検査当日に看護師にお伝えください。
- 心臓ペースメーカー、人工内耳、植込み型除細動器(ICD)がある方、検査日から2か月(8週間)以内に血管内ステント(冠動脈ステント、大動脈ステントなど)挿入術、血管内コイル挿入術を受けた方はMRI検査はできません。
- 閉所恐怖症の方は検査ができない場合があります。該当する方は、検査前に必ずご相談ください。
- カラーコンタクトは発熱する可能性がありますので、検査前に外していただきます。また、刺青やアートメイク等も発熱の恐れがありますので、安全のため検査を中止する場合があります。
- 検査当日の人工毛(パウダー・スプレー)のご使用はお控えください。MRI装置が故障したり、画像が劣化することがあります。
大腸がんを検査する腫瘍マーカーには、基本6項目、消化器5項目、抗p53抗体検査が有効です。
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ゆうあいクリニックのすべての検診コースに含まれています。
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ゆうあいクリニックのすべての検診コースに含まれています。毎回必ず出血するわけではないことから潜血を採取できないこともあるため、ゆうあいクリニックにおける便潜血検査は日を変えて2日分採取することになっています。しかし、それでも潜血反応が出ない場合もありますので、「再検査で陰性だったから、大腸がんはない」と安心してはいけません。一回でも陽性が出たら、精密検査を受ける必要があります。
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大腸がんTIPS
市区町村で行われている大腸がん検診
日本人の死亡者数が特に多い五つのがんは主要5大がんとされています。これらのがんは、検診により死亡率を減少させられることが証明されています。主要5大がんは、公費の補助により、市区町村でもほぼ年間を通して行われています。大腸がんは主要5大がんのため、市区町村で検診を受けることも可能です。市区町村で行われている大腸がん検診は、便潜血検査です。便潜血検査は、専用の容器に少量の便を採取し、便の中に血液が混ざっていないかどうかを調べてもらう検査です。検査結果が陽性の場合、必要に応じて精密検査を行います。40歳以上は1年に1度受診することが推奨されています。