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お知らせ

【健康コラム】腎機能の低下速度は長~い目でみてはじめて気づく

前々回、シスタチンC(血液)測定の検診への導入とその意義を記載しました。今回は、長期的な変化に注意してみることも大切で、そのときにも、シスタチンCが有用というお話をします。

 

医療機関の外来で血液検査の一覧で比較しているのはだいたいモニターで1画面で表示できる範囲で、数か月~数年ではないかと推測します。

健康診断の結果も、表示しているのは最大でも3回分程度が多いかと思います。

腎機能の指標のeGFR(推算糸球体ろ過量)は、数か月、数年で比較している場合はに誤差範囲に思えた変化でも、5年、10年、20年とみていくと、変化が大きいこともあります。

 

ゆうあいクリニックの検診では、20年前の血液検査も一覧で参照することができますので、腎機能の低下速度(eGFRCrの低下速度)が、ここ数年急になっているぞ、など評価することができます。(受診者の方にお送りしている「検査結果の御報告」にはその回分しか表示がありませんが、医師は血液検査や画像検査は初回からすべてみることができます)

腎臓の画像も比較ができますので、あれ、以前はしっかりしていた腎皮質が薄くなっている、、、などの評価もできます。

 

GFR(糸球体濾過量)は、加齢の影響でも低下し、日本人で、毎年 0.36mL/min/1.73㎡/年 低下するそうです。それ以上にはやく低下していると、要注意です。

とくに年間5mL/min/1.73㎡/年以上低下している場合は、急速腎機能低下として腎臓内科への紹介を考慮します。

 

20年前に50歳の方は、今70歳です。

筋肉量は特別鍛えている方以外は減っていきます。なかにはかなり筋肉量が減ってしまっている方もいらっしゃいます。

筋肉量も、CT画像MRIで、多い少ない、増えた、減った、は視覚的にわかります。

クレアチニンだけで評価していくと、腎機能低下速度も、実際よりよくみえてしまう可能性もあるので、シスタチンCでの評価とあわせていくと、適切な評価につながると期待しています。

ゆうあいクリニック内科医:桑田 有希子

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