それまで研究・治験での使用に限定した脳アミロイド検査が、昨年12月に保険収載となり、日常の臨床検査のひとつとして行ってきています。
論文や勉強会などで「患者さんのお顔がみえない」状態での、画像情報や文字情報だけでみてきた脳アミロイドPETの画像を、目の前の患者さんの画像所見として、主治医も私どももリアルなひとりの方の所見として「目の当たり」にするわけです。
今までも “なんで脳にアミロイドがたまるの? なんでたまる人とたまらない人がいるの?” という疑問を持ち続けていましたが
毎日のように、アミロイドがたまっている脳画像をみることになると、さらにこの思いが強くなります。
アルツハイマー病では、症状がでる20-30年前からアミロイドが脳にたまります。
今までの研究で、遺伝的素因をのぞき、生活習慣病とアルツハイマー病と、密接な関係があることはわかってきています。
その中でも、とくに中年期(40~65歳くらい)の高血圧がよくないそうです。
糖尿病もリスクを高くします。
ですので、『血圧、糖尿病の管理は、ぜひ、適切にしてください』と思います。
また、動物実験で、レム睡眠のときに脳の血流がとても多くなるとのことで、おそらく、レム睡眠中に脳のお掃除(水洗いのイメージ)をしているのでは?という考え方もできます。
日本は世界でも、統計がとれている国のなかでも平均睡眠時間が短く、これも関与しているように思います。
睡眠不足は、高血圧も起こしやすくしますし、血糖も高くします。
睡眠不足にならない環境を整えてほしいなあと思います。
睡眠をとりましょう、といっても、実行が難しいかたも多くて、、指導に困ることがあります。
睡眠不足になるような、社会のしくみ。
仕事が終わらないので、睡眠をけずる、育児、家事、介護で睡眠不足、、、にならないような社会になってほしいなあ、と思います。
ゆうあいクリニック内科医:桑田 有希子
9時~18時(日・祝日・年末年始除く)
※本ダイヤルでの通話は、電話応対の品質向上とお問い合わせ内容確認のため、録音させていただいております。
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