2023年4月からゆうあいクリニックの検診の血液検査項目に「シスタチンC」と、eGFRCys を加えました。
日常診療で行われる腎臓の機能の指標のひとつが、血液検査の「クレアチニン」、略語では「Cr」という項目です。
しかし、クレアチニンは筋肉量や、食事、サプリメントなどの影響で値が不正確になることが少なくありません。
クレアチニン測定で問題となることのひとつが、筋肉量が少ない方、高齢者で、腎機能がほんとうは悪いのに、クレアチニンが基準値内になってしまっていることがしばしばあることです。
今までも、ゆうあいクリニックの検診では、クレアチニンを含めた血液・尿検査や、画像検査での腎臓のかたち、動脈の石灰化(動脈硬化)のようす、脳MRIでの大脳の慢性虚血性変化(白質病変)、頸動脈超音波検査での頸動脈のプラーク・内膜中膜肥厚の変化、病歴、生活習慣などを総合的に判断して、専門医の受診勧奨や生活指導を記載していますが、さらにシスタチンCも血液検査に導入し、より正確にお伝えできるようになったと思います。
検診でクレアチニンとシスタチンCとの差がなければ、そのまま、クレアチニンで腎機能を評価してけばよいですし、シスタチンCとの差が大きい場合は、主治医にその旨をお伝えして、診療の参考にしていただければと思います。
ゆうあいクリニック内科医:桑田 有希子
9時~18時(日・祝日・年末年始除く)
※本ダイヤルでの通話は、電話応対の品質向上とお問い合わせ内容確認のため、録音させていただいております。
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