コラム
【健康コラム】「前立腺がん」のお話 おとなしいことが多いけど、そうでもないこともある。
10年くらい前まででしょうか、前立腺がんの疑いといわれたり、前立腺がんと診断されると、
とても心配なさる方が多かったような気がします。
この頃は、「前立腺がんは治療をしないで観察をしていくこともある」、「前立腺がんの予後(10年生存率など)は ほかのがんに比べてよい」などの知識をお持ちの方も増えました。
過剰な心配をしないことはよいことですが、「前立腺疑い」で専門医受診をおすすめしても受診なさらない方、「前立腺がんと診断された」方で、通院を中断される方もいらっしゃいます。
前立腺がんが「おとなしい」ことが多くても、中にはたちの悪いがんや、あるときから、がんの性質が変わることもありえます。
専門医に、「定期的に観察していきましょう、〇か月後に受診してください」などといわれた場合は、「ほうっておく」ではなく、「(問題となる変化がないか)定期的に観察する」をしていただきたいです。
ゆうあいクリニック内科医:桑田 有希子